駄文053/アニメ考察/スーパーヒーロー観てきたよ【ネタバレ】
なぜ文字が出る!!!!

はい、2022年6月11日公開、劇場版ドラゴンボール超『スーパーヒーロー』観てきました。
いやあ、面白かった。大満足。超満足。
観てきて良かった、よくぞ観に行く判断をした、偉いぞ自分!!

ぶっちゃけ、映画を見に行くのは『ファンの義務』と思っているので、前情報とかを全く仕入れずに生きてきたのですが、やはりCM映像が公開されたりすると、それはそれで観るのです。
で、わたくしがわたくしの雑な情報網を駆使して、公開前に得た情報は、以下が全て。



そしていよいよ11日に公開となり、「今頃みんな観て、感想合戦で盛り上がってんだろうな」と想像して仕事が手に付かなくなる。
まーた、よりによって公式が『ハッシュタグを付けて感想を投稿しよう』なんて言うから、仕事の休憩時間にめっさツイッター読んでた。うちの職場、Wi−Fi繋がんないのに。

そんな感想合戦を読みながら、新作の内容を推察する。

あれやな、今作はピッコロが主役なんやな。
初めは悟飯とピッコロ、って思ったけど、どうもピッコロメインっぽい。
そして悟空とベジータ、出ないなこれ。

だって前例があるもん。

皆様覚えておいでですか、『ドラゴンボールZ 超戦士撃破!! 勝つのは俺だ』の存在を。
そう、バイオブロリーの回ですね。
子供悟飯と子供トランクス、クリリンがメインだった、あの作品ですね。
ということは、今回のスーパーヒーローは、あのバイオブロリー回をピッコロさんでやろうとしている、と予想。

大正解でした!

今回の劇場版は、『すごいバイオブロリー回』
まさか本当に、悟空もベジータも出てこないとは。
いや、出てきたけど、本当にファンサービス程度。
有名俳優がセリフもなくチョイ役で顔を出すだけみたいな、『友情出演』レベルだった。

ところで、この『主役(悟空)不在でも劇場版作品が成り立った事実について、うちの夫が言ったことが。
「そりゃ、悟空が出なくても、野沢雅子が出てんだから、成り立つわな」。せやな。

さてそれでは、ネタバレ配慮を全くしない感想に移ります。

まずもう、ピッコロさん祭りでドンヒャララです。
どんな感想文を書こうかと悩んでいるのですが、自分の脳みそに浮かぶワードの全てが『ピッコロさん』になります。わしの所有する全ての語彙が『ピッコロさん』になります。祭りです。それも、トランス状態で踊り狂って神が降りてくるレベルでピッコロさんです。もうピッコロさんしか無い。ピッコロさん2時間スペシャル。悟飯すらいない。これは後年、すごいピッコロ回として伝説に残るだろう。少なくとも、今後ピッコロ勢の歴史書に刻まれるに違いない。この劇場作品を観ずしてピッコロを語るな、というのが彼らの不文律になる、そう確信した。

そして同時に、鳥山明の好みがふんだんに盛り込まれている、と思った。
ギャグセンスがDr.スランプだ。あの、ドクター・ヘドが出所するあたりからのちょっとポップなカンジが、Dr.スランプの世界観だった。
ドラゴンボールの、悟飯ハイスクール編でもご本人が言っていた(※Wikipedia情報)が、先生はこんなギャグが大好きで、こんなギャグこそが本来書きたい世界観なんだろうと思う。

ところで、レッド製薬会社にしろレッドリボン軍にしろ、その装備・建造物・アイテムもろもろ、あまりにも連載当時の風景だと古くさく、かといってあまりにも令和現代にすると世界観が崩れ、ちょうどイイ感じでファンタジー近未来なのがたまらん。アニメって、やっぱり昔と比べて現代の方が「上手い」よな、って思う。

バトルシーンが3Dで賛否両論、とは聞きましたが、そんなんブロリーの時もそうやったやん。むしろ、アニメって確実に時代とともにレベルあがってる。
わしらはな、作画崩壊のセル画を大量に観てきたんじゃよ‥‥3Dはダメ派は居るだろうが、だからってセルアニメが最上と、果たして言えるのかい君たち‥‥。
うちの夫(最初に目にしたドラゴンボールのテレビシリーズが、ドクター・ゲロが30分延々森を走る回だったため、あらゆるDBに期待をかけられない男)が、プリキュアの映画を観て、「少なくともドラゴンボールよりはよっぽど動く」と言ったが、今度のドラゴンボールはプリキュアより動く。3Dだからかどうか知らんが、ちゃんと「どこに攻撃をしかけ、どこで受け止めて、どう作用しているのか」が観ていて分かる。効果エフェクトをどりゃどりゃ繰り返すだけの戦闘シーンに比べたら、よっぽど戦っている。迫力がどうこうはともかく、観ていて楽しい。

では、各キャラクター毎の感想です。

【ピッコロさん】

主人公。かつては『大魔王』として地球人類を震え上がらせていたが、今はもう、大魔王でも神でもない、ただの『ピッコロ』。ただのピッコロだから、幼稚園児のお迎えも行くし、スマートフォンも使いこなす、保育士と顔なじみにもなる。地球人社会にとけ込んで、潜入捜査もこなす。やー、一昔前のピッコロなら、あのレッド製薬会社に入り込んだと同時に暴れ回ってるだろうよ。なに要領よく入り込んで情報収集してんですか。その辺のサイヤ人より、よっぽど地球に馴染んでますやん。
そして印象は、すっかりおじいちゃん。
なんつーか、ピッコロさんにあてられたセリフの多さ、それを流暢に読み上げる中の人(古川登志夫)。
この、大量のセリフが、ものすごく流暢で。古川登志夫の老成感と重なって、ほんま、おじいちゃんに滔々と言い聞かされてる気分。ピッコロさん、こんなに長セリフ喋る人でしたっけ?
パンちゃん相手に修業している様が、んもう、孫を鍛えているじいちゃんそのもの。
「まずは基礎からだ」って、その孫の父親を「生きろ」って荒野に放り出したの、どこの誰ですか。「基本を大事に」って、人生で一番似合わないセリフを言えるようになっちゃった(そして中の人が発声してしまった)ピッコロさん。そして後半、成長した悟飯とトランクスを「しばらく会わないうちにでかくなって」って、おじいちゃん以外に誰もこんなセリフ言えません。
そして、新たな敵の出現に対して、自分が戦おうというよりも先に、堕落した悟飯の根性を叩き直そうと考えるピッコロさん。余裕あるな、おい。

と、そんなおじいちゃんですが、まだまだ現役です。
レッドリボン軍の制服を失敬して身につけるピッコロさん。
ぴっちぴちですやん。ええ体してますやん。
言うてええか。
このピッコロさんの格好がどエロい
ぱっつんぱっつんの肩と胸筋がどエロい。誰だ、今回の作画したの。ピッコロさんがけしからん猥褻物ですよ。責任者出てこい、褒めてつかわす。
そして巨大化してからの、セルマックスとのバトル。
ガチムチマッチョの肉弾戦って、誰に対するご褒美ですかありがとうございますありがとうございます。
時間の経った枝豆ピッコロありがとうございます。ちょっと、顔が大魔王時代に戻ってたので、大魔王を思い出してくれるのかと思ったが、そんな誘惑に負けず最後までただのピッコロでした。
もう終始、手ぇ合わせて拝んでたわ。ベジータ、なにそれ? 忘れた。

【悟飯】

シバいたれ。

【ビーデル】

もうちょっとスケジュール管理しよう。

【パン】

全然関係ないハナシだが、何かのアニメでモブ子供の声が皆口裕子っぽくて、えらい声が似てるなあ、って思ったらほんまにご本人だって。なんつう贅沢なキャスティングしてんだ、って腰を抜かした。

【悟空&ベジータ】

ご出演ありがとうございます。

【ブルマ】

わし、こんな「実はブルマが黒幕」ってな設定が好きだ。前回のブロリーしかり、ストーリーの発端がブルマにある、ってのがたまらん。初登場時のブルマはワガママで自分勝手で、自分の欲求のために悟空とその他を巻き込んでて、ブルマがいなきゃそもそも冒険って始まっていなかった。その流れが未だに生きてるのが大好き。ブルマにはずっとこれからも、「ドラゴンボールを雑に扱う係」を担って頂きたい。

【悟飯&トランクス&クリリン&18号】

バイオブロリー回のメンバーですね。主人公不在回の先輩です。

【ブロリー&チライ&レモ】

あいかわらず尻。対抗馬はブルマ。穴馬は大開脚するマゼンタとカーマインとセル。

【ビルス&ウィス】

好みはベタ。

【マゼンタ&カーマイン】

赤い。

【ドクター・ヘド】

ドクター・ゲロが17号と18号に憎まれていたのに対して、ガンマ1号2号から愛されていた存在だと思うと胸熱。ちょっと泣くよ、これ。
あと、ドクター・ゲロの先妻の次男って、その先妻って誰? 人造人間21号っぽい? ちょっとさりげなく設定増やさないで、ついていけない。

【ガンマ1号&2号】

ちゃんと性格の違いがあるのがいい。あと、今更ながら声優ってええ声しとるよなあ。
わし、おばちゃんなんで、最近のアニメとか若い声優って、ほんまに分からんで。名前聞いても知らん人で、でもええ声なんは分かった。声のおかげで、この雑デザインキャラがかっこええ。
あと、そろそろ今作のキャラクターの多さに疲れてきた。

【デンデとカリンさまとヤジロベーと、その他いろいろ】

みんな次々出てきたり、過去の回想シーンいっぱい入れたりして、あれかな、劇場版って今作が集大成なんかな、もう次回以降ないんかな‥‥って不安になってきた。

【セルマックス】

終始セリフが「ぐああああ」だって、若本規夫が渡された台本見て絶望しなかったかな、って思った。

長々と書きましたが、つまりピッコロさんサイコーでした、ということで感想を終えることにします。ほんとうはもっと語りたい。語りたいが、たいがい寝なきゃ。
あと、オレオクッキーのサイトを貼っておきます。オヤスミナサイ。


ではまた。





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