駄文051/キャラ考察/本当は素直ないいこのベジータ
 12月24日ですよー。

「あんたも来たら?」記念日ですね!!

 世間がメリークリスマスと浮かれている12月24日を、ぜひともベジブルで浮かれましょう我が兄弟達。
 言いながら我が家は、丸鶏焼いてケーキ焼いて職場(スーパーマーケット)のノルマで買わされたパーティ寿司を食べてスパークリングワイン飲んでましたけどね。メリークリスマース、善良な一般民に擬態してますよー。ハナシは違うが丸鶏は、家庭用オーブンじゃそうそう中まで火が通らず、焼き上がったとしても切り分けてサーブするのがめんどいので、素直にチキンレッグ買った方が正解。

 えー。年に2回のベジブル記念日、その2回目ですね。だいたい半年間隔で来るのでちょうどいいですね。
 そのベジブル記念日にまたも全く関係ないハナシをしますがね、まあこれもいつものことで。

 実はベジータは素直ないいこなのではないか、ということを思いつきまして。

 そう、いつ彼は、わがまま勝手な生意気王子という設定になりましたか?
 誰がそんなことを言いましたか?

 ベジータのキャラクター付けをしている要素としてあるものは、
 ラディッツを見放す冷酷さ。
 永遠に戦闘を楽しみたい戦闘狂。
 ナッパ(自分よりそうとう大人)をひれ伏せさせる尊大さ。
 動けないサイヤ人など必要ないという、強さ至高主義。
 「俺様の高貴な血を」とか言い出すプライドの高さ。
 地球人をゴミだ虫だと言う横柄さ。

 まあ、こんなところでしょうか。

 でも、よく考えてください。
 これらは全て、ベジータが冷酷非道なキャラである、という描写であって、ワガママ王子かというと、そんなことはないのではないか。
 己の要求だけをつきつけて。従わなければ暴力に走る、というような描写はどこにあったのか。

 思い返して、アニメでブリーフに300倍の重力室を要求するのに半恐喝のようなことをしていたが、原作の方ではそんな描写はなく。あのコマ間でブリーフ博士がノリノリで重力室を作っていたっておかしくはないわけだ。
 その重力室のメンテナンスにブルマがこきつかわれるのは、すべて二次創作の産物であって、だから人によってはノリノリで協力するブルマという設定もあったりする。

 さて、自分の邪魔者を容赦なく殺していくベジータの冷酷非道さであるが。
 
 この性質は、サイヤ人という人種で見ればどうなのか。
 サイヤ人は戦闘民族である。気に入らないヤツがいれば身内だろうと殺す。強さこそが善。力こそが支配。侵略が生存手段。
 だからこの性質は、サイヤ人すべての性質と言ってまちがいない。
 となるともちろん、ベジータの父親も母親も、周りの側近達も同じ価値観を持っていたことになる。

 その、周囲の大人の価値観と要求どおりに、もっとも正しいサイヤ人の姿として成長したベジータ。
 これもう、周りの大人の期待に十分応える、素直ないいこの図でしかないじゃないか。
 むしろ人殺しなんてイヤだというカカロットの方が、異端で不良じゃないか。

 「いっぱい勉強して立派な学者になりなさい」「はい」と、「いっぱい敵を殺して立派な王になりなさい」「はい」というのは同じ文脈だ。
 それを思うとナメック星に行く直前の悟飯ちゃんの、なんという積木くずし(※もっと令和で通じる用語をつかいなさい)。そりゃチチも失神するわ。

 王家に生まれて、将来は王位を継承すると信じて疑わず、正しいサイヤ人としてありつづけるベジータ。
 んもう、なんていいこなんでしょう。
 お母ちゃん、泣けてきたわ。


 ま、そろそろ寝るわ。
 メリークリスマス&ハッピーニューイヤー。










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