駄文011/原作考察 とよたろう版について
漫画に限らず、世に出回っている作品などを良くも悪くも批評すると、「おまえが言うな」な反論が返ってきますが。
向こうは金を貰って仕事をしているプロだ! そっちが最高と思う商品を提供しろ!!
こっちは金を払って消費している客だ! 商品が気に入りゃ受け入れるし、気に入らなきゃ拒否する権利はある!!
そして日本人には思想と言論の自由がある!!
はい、予防線、おわりおわり。

はい、とよたろう版について語ります。
ストーリーはともかく、作画で見ると、これはどうしても、鳥山明との比較になります。そして軍配は鳥山先生です。仕方ないよね。
けど、キャラクターは巧いんだよね。どっちかってーと、アニメ作画に近いけど。鳥山明を引き継いで漫画を書き続けるとして、違和感はない。たとえば『ドラえもん』ってさー、コミックスの最後の方、たぶんF先生がまともに書いてないんだろうと思うけど、原作の作画がひどいの。キャラクターの造形の似てる似て無いじゃなくて、漫画商品としてアカンレベルで。そんなのを知ってる身としては、とよたろう作画は超満足。むぎわらしんたろうぐらいに満足。『ドラベース』、おもしろいよ。

さて、何がどんな風に本家と違うのか、と考えてみて。
いちばん気になったのは、背景のうるささと、集中戦の密度のうすさ。あとタチキリの多さ。フキダシ、入り切れてないじゃん。
なんか、背景がきっちり描き込まれすぎてて、前に立つ人物が埋もれてる。最近の背景CGアニメみたい。
あとね、人物がどのコマもでかい。ヒキの絵ヅラとか、小さいコマとか、無い。コマにみっちり人物がいる。

って言いながら、これってきっとワタクシが、ナメック星編ばっかり読み返しているからかしらん。あそこ、背景無いもんな。

単行本は、アニメを追っかけてない身としてはありがたく読ませて頂いてます。第6宇宙編はじまるまでの流れがぶっちりカットされてたのはびっくりしたけど。
今後は、あのザマス編を消化する助けになると信じております。


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