駄文010/原作考察 靴問題
子供の時って、手に入る漫画というモノは全てすばらしいもので、全て感動してました。大きくなって大人になって、実は微妙なモノがでまわってるのを知ることになるのですが。なんでそれらが微妙だと気付くかというと、やはり幼少時にスゲェものを知っていて、それを物差しにしちゃうからですね。英才教育として、幼い頃から本物に触れさせる、そんなカンジで。

何が言いたいかというと、子供の時にはそれが当たり前だと思って目にしていたモノが、実はすごかったと今になって気付いている、ということなのですよ。

鳥山デザイン、かなり特徴的ですよね。もともと、子供の頃から『Dr.スランプ』も読んでまして、あの独特なデザインの機械とか建造物って、子供心にカッコイイと思ってました。アカネの家の喫茶店がまんまコーヒーポットとか、ペンギン村レースに出てくる車のデザインの豊富さとか、そもそもに鳥山明自画像のあのロボット姿とか。けどまあ、それも今になって思うこと。当時は何も思わず読んでました。
最近になってドラゴンボール原作を買い揃えて、改めて隅々まで読む機会を得て、こちらもこれまた、鳥山ワールドの独特のデザインに溢れていると気付きました。

で、思ったのよ。

靴のデザイン、独特じゃね?

けっこうみんな、ブーツっぽい、足下のずんぐりしたボリュームのあるデザインをしてる。ブーツじゃなくても、だぶだぶソックスを組み合わせて、えらく重心が下にあるような。
最初の悟空と、亀仙人と、そこの修業時代の悟空たちが、薄っぺらいスリッポン履いてます。
トランクスの初登場シーンは足下からでしたが、だからでしょうか、えらく頑強そうな靴を履いてます。いちばんデザイン的に凝ってます。
ブルマも、美人だムチムチプリプリだ言うてますが、足下がっちりです。そりゃあね、バイクとか跨って冒険してんだもんね。代わりにバニーガールの時のピンヒールは、これぞピンヒールってほど繊細なカンジです。
ピッコロさんの靴は、あれって木製なんでしょうか。

なんていうか。改めて、靴だけに集中して読んでみて。靴のさきっぽまでおろそかにしてない、鳥山センスに背筋が凍るから。
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